ごあいさつ


 全日本私立幼稚園連合会東海北陸地区教育研究大会を、今夏は、福井で開催させて頂きます。
 本研究大会は、東海北陸地区8県の私立幼稚園・認定こども園の教育関係者が集う研究会で、私たちにとってとても大切な研修の機会となります。「今こそ育てよう、未来を生きる力!」のテーマで、福井県内すべての園が手をたずさえ、実り多い研究会にしたいと準備を進めております。
 ご案内の通り、子ども・子育て支援新制度がスタートして2年が経過しました。それぞれの園では、認定こども園や施設型給付に移行したり、小規模保育等の地域型保育事業を始めるなど、大きな変革のあったところも多いかと存じます。また、本年2月に幼稚園教育要領(案)が示され、来年4月に改訂の予定です。「幼稚園教育において育みたい資質・能力」、「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」の明確化に耳目が集まっていますが、小学校入学当初における生活科を中心とした「スタートカリキュラム」など初等中等教育の一貫した学びの充実や、教育課程に基づき組織的かつ計画的に各幼稚園の教育活動の質の向上を図っていく「カリキュラム・マネジメント」の確立なども今回の幼・小・中要領改訂のポイントとなっています。

 本大会ではまず、今回の幼稚園教育要領、小・中学校学習指導要領改訂について中教審・教育課程部会長として取りまとめをされた無藤隆先生に基調講演を頂き、新要領についての学びを深めたいと思っています。
 2日目は、2年継続テーマの分科会に加え、(公財)全日幼児教育研究機構がすすめる公開保育や、教育の質向上に向けた園の組織作りなど、今日的な課題も取り上げていきたいと思います。
 さて、福井県は、コシヒカリを生んだ豊かな土地に白山を望む緑豊かな越前と、美しい海岸線に古い歴史を持つ若狭からなる穏やかな土地柄です。安定した社会の中、子ども達の学力・体力は、全国トップクラス、子どもの幸福度も全国1位。幼児教育においても、県教育庁幼児教育支援センターを中心に、幼児教育振興プログラムの策定、福井県保幼小接続カリキュラムの作成、幼児教育アドバイザー養成講座の開催など、全国に先駆けた取り組みも数多く行っています。
 今夏は、東海北陸地区の先生方の叡智をいただきつつ、幼児教育の未来を拓く教研大会にしたいと願っています。是非とも一人でも多くの先生方に来福いただきますよう、心よりお願い申し上げご挨拶とさせて頂きます。                                      平成29年3 月


平成29 年度東海北陸地区私立幼稚園教育研究福井大会
実行委員長 徳本 達之